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文京区発!自然観察会 小石川植物園春の親子観察会

文京区発!自然観察会 小石川植物園春の自然観察会

2024・5・5(日・祝)10:00~12:30  晴れ

参加者:84名(こども42名、保護者42名)、跡見学園女子大学関連ボランティア:3名、NACOT:12名

キショウブとウシガエルの賑やかな歌に彩られた池に沿って歩くと、穴だらけのカラムシの茂みが見えてきました。「この穴、誰が食べたのかな?」 屈むなり「わっ!」と言って母親を呼ぶ子。
「怖くないよ、ほら」と、私はフクラスズメの終齢幼虫の毛に震える指を近づけてみました。綿のような質感に思わず息が漏れました。振り返るとどの子も茂みに近づき、頭の位置や足の数をじっくりと見るようになっていたのです。青い風が吹き、幼虫達が揺れ出すと「動いた!」と指をさす子。遠まきながらも我が子とフクラスズメに視線を注ぐ保護者。毛虫に触れている大人に出会っていたら、小学生時代の自分は幼虫を揺さぶる程の悲鳴をあげずに済んでいただろうに。だからこそ子ども達には、目には見えないものほど見ようとしてほしい。新しい世界を知ろうとすることは優しさに通ずるから。

「そっと・じっと・ずっと」。最後に先輩指導員からの自然観察のポイントの説明がありました。楽しいだけで終わらない、学びのあるものにするための締めくくり。頭が上がりません。「そっと・じっと・ずっと」か…秋に再びこの場所を訪れたらどんな葉になるのだろう。さっきまで子ども達が触っていた、赤みが少し薄れ始めたシロダモの若葉を私はいつまでも撫でていました。(報告:NACOT 藤原麻衣)

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