「フィオーレ自然観察会123」報告

フィオーレ自然観察会123「秋の実りとタネの散歩」 2025年10月4日(土) 参加者19名(子供1名)
初めて参加の方も交えて、秋らしくなった草木、虫、タネと一緒に楽しみました。草地に多くなったアレチヌスビトハギも可愛さで得をしているように思います。ちゃっかりくっついて散布です。季節の小さな花キツネノマゴ、ツルマメ、ヤブマメも上品に彩り、赤いミズヒキと黄色いキンミズヒキ、青いツユクサがアクセントに、それぞれが織りなす秋色が見事です。シラカシのドングリは今年も豊作、エノキも実がたくさんです。ヤマトシジミ、ツバメシジミ、ルリシジミ、キタキチョウも溶け込むような草むらは有難いです。虫が多くなる秋、出迎えてくれるのは大きなジョロウグモの豪邸。立派なメスと肩身の狭い思いでくっついている数匹のオス、巣の構造の観察も楽しめました。ナガコガネグモもベンチの影に隠れて虫待ち。看板裏には、昭和の女性歌手の衣装を連想させるマメノメイガが美しく翅を広げていました。アオサギの悪声?に時折びっくりしながら、あちこちにアンテナを張って観察ポイントへ向かいました。次は何が出てくるかな?(川上)
賑やかに、秋をテーマの観察会が始まりました。我が班の参加者は女性2名にお母さんと小2男子の親子の混合のチームです。最初に秋の草花を順に見て行きましたが、ツユクサのニセ雄しべの話題、ガガイモの実の綿毛の話題、さらにエノキグサの雄花雌花のつき方など、小2男子は既に学習済みでリーダーと一緒に参加者に教えてくれました。それでもカブトムシの死骸もちゃんと手にのせてツノを見ている目はやはり小2男子ですね。水辺観察園ではハグロソウからゲンノショウコの白花、赤花、ヤマハギの紅花、白花から紫のカリガネソウまで秋野草のオンパレードで、色や形に皆さんうっとりです。また、池畔の柵の上をツマキシャチホコの幼虫が這っていましたが、小枝で邪魔をすると難なく乗り越えていくところなど皆で楽しみました。今回の収穫はメタセコイアとラクウショウの他に近縁のスイショウ(水松)の存在を知ったことです。枝が折れやすく樹形も悪いので、別名のイヌスギはなるほどとうなずけました。あの小2男子もしっかり葉をもって帰りました。三宝寺池の秋のテーマをリーダー2名で植物、昆虫と分担し、無事に終えることができました。(森田)